K設計室の仕事の流れ
かけがえのない財産として、建築をつくるための、設計の進め方、工事の順序。
事前の計画立案から、建物が竣工するまで、末永く愛されて使われ続けるため
設計の実務を順番にお伝えします。
・事前相談
安心した家づくりのために、法令、土地の検討、資金や将来の計画、その全てにおいて設計者としてのアドバイスを申し上げています。相談をしていただくことで、数ある引き出しの中から、不安を除いたお返事をする、
その一歩から始まるものと考えております。
事前相談は、来所していただければ無料です。お手持ちの資料や要望などがありますと、より具体的にお答えできますので、ご持参ください。お話が苦手な方は、メールでどうぞお願い申し上げます。
・調査・企画立案
土地の選定や法令の調査、役所との事前協議などから、その敷地に適した利用計画をする業務を行っております。
企画の段階から関わることで、計画の成就と無理のない進行を図ることが出来ます。
日本の行政単位は、それぞれに対応が違いますし 、具体的な返答が返って来ないこともあります。建築基準法やエコポイントなども
政策や進め方に一貫性が感じられません。
住み手の大切な時間を無駄にしないため、
調査や企画を重要視して計画します。
基本プランの作成・提案
調査・企画に基づいて数週間後に 基本となる設計案を作成し、提案させていただきます。その段階で、最初の要望をどのように取り入れてどういう考え方で計画したか。を丁寧に時間をかけてご説明します。
基本となるプランの成り立ちや、かたちや暮らし方などを共有していただきながら、ひとつの方向性を見出す打ち合わせになります。通常はプランと模型を用意してお待ちしますが、まずイメージをプレゼンテーションして、お話から始まることもあります。
提案を気に入っていただき、説明に納得いただければ、無事設計契約をととのえてのち、いよいよ実際の建築に向けて、設計業務のスタートとなります。
・基本設計
提案プランに基づき、敷地環境、予算、要望を対話によって交通整理をし、使いやすさ、つくりやすさ、お手入れのしやすさを、設計によって具体化していきます。
この段階では、建物の基本となる骨格やプランを、実際の暮らし方や使い方、生活動線などと一致させていきます。基本設計図面の作成と、概算予算書を提示して、合意していただきましたら、実施設計に進みます。
・実施設計
基本設計で得られたかたちを、さらに見つめ直して、性能、技術、かたち、そして予算との整合性をはかります。
実施設計では、具体的な物の大きさ。例えば、窓やドアの位置やかたちから、
キッチンや浴室などの水の流れや、造り付けの家具や収納など、身の回りのあらゆる寸法を家族に合わせて図面化していく作業です。建築だけでなく、構造の詳細や照明、給排水、空調、床暖房などの仕様も実施設計図書として作成していきます。
実施設計図面と設計見積書を作成し、承認していただきましたら、工事施工業者の選定へと進みます。
・施工者選び
実施設計図に基づき、規模や予算、構造に合わせて、それぞれに得意分野を持つ施工業者の中から、その住まいに適した施工者を選定します。
始めから一社に見積もりを依頼し、工事金額を打ち合わせしながら決定する「特命方式」と、数社に見積もりを依頼し、入札によって施工業者と契約金額を決定する「入札方式」があります。どちらの場合も、K設計室が設計説明と見積金額の査定をして、内容を精査ののちに、施工業者を選定しますので、安心して契約に進めることと考えます。
・工事契約立会い
K設計室が、工事請負契約書の内容をチェックし、建築工事請負契約書の作成を施工業者が済ませましたら、工事契約となります。実施設計図書と工事金額見積書の内容を確認していただいて、工事請負契約書の締結となります。
K設計室は、施主の代理として第三者の立場から、設計図書に基づく設計工事監理業務をはじめます。
・工事監理
工事着工後は、設計図書に基づき、敷地の基準点や地盤の確認から、設計図と構造部材の整合、確認検査を行いながら、設計工事監理を進めていきます。
施工される建物の、品質管理と工事工程の管理を把握し、建築工程を円滑に進めるために、設計監理契約書に基づいて工事監理をします。工事の進行状況を施主に報告、現場にて状況の確認と説明をして、業務を記録し監理報告書を作成します。
・竣工検査・引渡し・アフターケア
検査施工者側からの完了を受けて完了検査を行います。施工業者の社内検査ののち、建て主とK設計室が竣工検査を行い、確認後引渡しとなります。
住み始めて一年後、1年点検をし、不具合があれば施工業者にアドバイス、施工報告書や瑕疵の確認をします。その後も、メンテナンスを工夫し暮らしのアフターケアに助言、協力することで、末永く愛される住まいを一緒につくっていきます。