3.rhythm,melody,harmony ~時を奏でる住まいづくり~

心地よい住まいのつくりかた、音楽にたとえると。

 愛用のフェンダー ストラト ブラッキー
 愛用のフェンダー ストラト ブラッキー

 rtythm リズム ~心地よい構造のリズム~

 屋根を支える、規則正しいリズム
 屋根を支える、規則正しいリズム

 自然にカラダが動き出すような、心地よいリズム。生命が躍動するようなビート。

建築にたとえると、それは規則正しい、建物の骨組みが担っています。

いいバンドには、必ず腕利きのドラマーとベーシストがいて、彼らの叩き出す

リズムのコンビネーションが、心地よい音楽の屋台骨を支えています。

 構造計算によって裏打ちされた安全性と、無理や無駄のない大きさで繰り返す、

設計による経済性。そのふたつが生み出す活き活きとした構造のリズムは、今日も

目に見えない安心として住まいの心地よさを支えています。

 melody メロディ ~素材が奏でるメロディ~

 栗の木の床 桐油拭き取り仕上げ
 栗の木の床 桐油拭き取り仕上げ

 ひとつひとつの音が連なって、豊かに流れるメロディ。つい口ずさむ、記憶と一緒に在る、美しいメロディ。その旋律を奏でるのは、ひとつひとつ選ばれた自然素材の表情です。日本人の感覚にしっくり合う、手触り、足裏の感触があります。

 私たちK設計室が好んで使うのは、日本の豊かな木材や左官仕上げ。

やさしい柔らかな風合いを持つ、和紙もよい相性で使います。

 限られた予算の中、コストにメリハリをつけ、出来る限り素材の良さのまま活かす。

適材適所、個性をもった豊かな仕上材は、丁寧に譜面の上に置かれた♪音符♪

のように、住まいのメロディを奏でます。

 harmony ハーモニー ~空間のハーモニー~

構造、素材、光り の構成
構造、素材、光り の構成

 均整のとれたしなやかなリズム、素材の織り成す表情豊かなメロディ、そのふたつが調和して、肌理細やかなハーモニーが生まれます。

 生成りのまま、飾り気のないシンプルな空間に、刻々と移り変わる光りが射し、

豊かに流れ出す時間と空間のハーモニー。

 ほどよい大きさの室内には、床、壁、天井、窓、それぞれがバランスよくあることで、居心地という調和が響きはじめます。自然からいただいた素材の生命を無駄にせず、丁寧に使って作ること。そうすることで、人と住まいがお互いに響きあって、暮らしのハーモニーが生まれます。家族の奏でるアンサンブルと住まいの空間のハーモニー、末永く響き合いますように。