先に述べた、延べ面積100㎡、30坪の設計にあてはまる、K設計室の実際の
設計業務内容から、設計監理にかかった実働日数、延べ時間を紹介します。
新築・大規模増改築の場合の設計料金について
今現在のお住まいの建て替えや新築については、わかりやすくメディアに掲載されていますので、ここでは住みながらの大規模増改築に係わる実例をご紹介しましょう。
Hさんの住まいは、築数十年の母屋にブロック造でLDKが増築された状況で高齢のご両親を引き取るために、二世帯住宅への30坪ほどの増改築を計画され、
設計監理をK設計室に依頼されました。設計・工事監理料はおよそ300万円です。
実際の業務は、既存部分の調査、解体部分の図面作成、解体工事業者の紹介から始まりました。二世帯分の台所に加え、Hさん家族の浴室と洗面に
二つの居間・食堂そしてご両親のための和室を設計して、工事に入ります。
工事のための設計図は、意匠、構造、電気・空調、給排水衛生設備図を含め、全35枚を作成し終えるまで、延べ935時間日数にして115日となります。
設計契約時には想定した期日で設計料金を提示して契約いただきますので細かな対応を一つずつして、手間がかかって設計期間が想定外だったとしても追加の設計料を請求することはございません。良い建物を設計することは、建築設計事務所の使命ですから、設計に妥協することなく進めた結果、時間は当然のようにかかるのが実際です。Hさんのお宅は、設計に935時間、予算調整を含めた工事監理に
延べ561時間、合計1496時間、延べにして247日の業務時間がかかりました。
結果として、丁寧な仕事をすると、設計・工事監理契約書の1.5倍ぐらいは正直日数がかかります。今の日本全体の経済状態からみれば、より実務の労働内容の
実際に見合った設計料金は、これ以上受け入れられないでしょう。
実際に家づくりをなさる方々にとって、出来るだけ安価で丈夫な家が望ましいのは当たり前のこと。そのことを前提に、大切なご予算の中からいただく
設計料金が、決して「高い」と言われないよう、日々是精進です。
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