私たちK設計室では、常に住まいと一体となった造作家具をデザインしています。
部屋のかたちに合った大きさや、使い易い場所に、壁面収納を作ったり
和室の押入れにも、現代的な洋服のクロゼットを設計したりしています。
また、店舗の個性に合わせたオリジナルの椅子、テーブルの設計も手がけます。ここでは、レストランに合わせた特注の椅子、テーブルの設計の実例をご紹介しましょう。
1階がレストラン。2階がオーナーシェフの住まいの設計では、建物全体の設計に加えて、その空間に合った椅子とテーブルの設計を依頼されました。
オーナーの体格に合わせ、大きめにゆったりと座れる椅子に、並べて使えるように高さをそろえた小さめのテーブルをデザインして製作の現場にも足を運びました。この場合の設計料金はおよそ40万円です。
実際の設計業務の流れは、まずデザイン画のスケッチで了承を得てから
家具製作の基になる詳細図を起こし、確認していただいてから工場へ依頼。
工場で製作に携わる方が起こしてくれた、原寸実物大の図面をチェックして
いざ家具工場へ。幸運にも伝手をたどって秋田木工さんに依頼出来ました。
この場合、デザインから製作の始めまで、およそ90時間。延べ20日が設計業務期間となりました。
家具設計、特に椅子やテーブルなど、移動する置き家具は製作工場の力量が全てです。設計者が考えたかたちを、確かな技術で体に寄り添う実物にする。輸入家具も伝統に裏打ちされて素晴らしいものですが、日本の木と技術、
失くさないために、オリジナル家具、一緒にいかがでしょう?。
process ~椅子・テーブルの製作プロセス